‘04 HICシェイパーERIC ARAKAWAクロススタイル来店!(H16.10.4〜5)


‘02‘03世界チャンピオンANDY IRONSのシェイパーであるエリックアラカワ(ハワイ)が僕のお店に来ました。
彼は2003シェイパーオブザイヤーに輝いた、世界的に有名なハワイのサーフボードシェイパーです。
もちろん日本に呼んだのは下記(右白Tシャツ)の山本社長(HICジャパン代表)であります。

実現に至った経過としては、今年の8月にHIC千葉に出張に行ったときにHICジャパン山本社長に「エリックって高知に呼べんろーか?」
てな話をしたときに、クロススタイルとしてHICのユーザーが少しずつ増えてきている経過もあり、かなり前向きに考える・・という
見解でしたが、まさか実現するとは思っていませんでした。

そして、その日はすぐにきました。
10月4日、朝、高知竜馬空港で出迎えたのはエリック、山本HIC社長、営業担当トムこと戸村君の3人が来高。
エリックの第一印象は「ガタイのいい男前の日本人」。日系3世のハワイアンで日本語はほぼ聞き取れるが、
英語しかしゃべれないとのこと。
もちろん、僕は英語は喋れません・・。
でも、ハワイに住んでいた経験のある山本社長が通訳となり、なんとか高知でエリックとの楽しい日々の始まりです。


店頭ではエリックに直接オーダーが出来るということで、午前中から
熱い高知の地元サーファーが来店されました。
今、どんなボードを乗っているか・・どんなサーフィンをどんなポイントで?
どんなボードがこれからほしいのか・・などを通訳の山本社長と僕とで
エリックに伝え、エリックが直接オーダー用紙に記入してボードをゼザイン
していきます。
来店されたお客さん達は真剣にトップシェイパーに質問や相談をしていま
したが、それにエリックが真剣に考えてアドバイスをしてくれてたのが、とて
も印象的でした。

少し紹介しますが、代表的なモデルの602モデル。そして、少しロッカー
を強めに設定している高知などのハードな波にはお勧めの602プラス。
その602をベースとしてチューンしているアンディアイアンズモデル。これは
レールに少しボリュームを持たせ、テールラインは少し直線的に仕上げてい
てよりラディカルな動きが可能とのこと。
他にはビーチモデルや彼らがもっとも得意とする6.6以上の長いセミガン
タイプの板などいろんなボードの説明も丁重にエリックは話してくれていま
した。

15時を過ぎた頃、数名のオーダーが終了。(ありがとうございました)
少しお客様が切れたところで、山本社長の希望であります「仁淀セッショ
ン」に場所を移しました。
営業戸村君と社長は、どうしても仁淀河口でサーフィンがしたい・・仁淀の波を経験
し、これからの高知のオーダーに対応したい・・とのことでしたので、仁淀河口に雨のなか移動することにしました。
もちろんエリックにも高知の波を見てもらい、高知のユーザーによりいいボードを作ってもらえるようお願いしたかったこともあります。

ここの写真はありませんが、仁淀の河口はこの日波はかなり小さく(間隔の広い膝〜モモ)ポイントもかなり遠いこともあり、エリックは休憩、山本社長と
営業戸村君は雨やサイズなんかお構いなし、ニコニコ顔でパドルアウトしていきました。
当然、サイズもないので人は誰もいません。(ビッグウェイバーの僕は遠慮しました・・ハハ)
天下のリバーマウスローカルポイントに、初めてここに入る県外サーファー二人だけで楽しんでいました(通常ならありえない光景じゃ)
海に入ると上下関係はまったく関係なし・・に見えるくらい、めったに入らないビッグセット(モモサイズ)を営業戸村君がバリバリ乗っていました。
イケメン&性格も良し・・の彼はやっぱりサーフィンもイケちゅー!(こじゃんとモテるろーにゃー・・天は3ブツを与えているよ、こんにゃろ。)
もちろん山本社長も部下に負じと最新テクノロジーボード「S−CORE BOARD」で小さな波でも強引にリップを刻んでいた。
「30分ですぐにあがってくるよー」と二人は僕とエリックに約束したのに、ゆうに1時間30分はサーフィンしていました。(約束がちがうよ・・)

(やっぱサーファー時間はみなおなじー)

この間、車の中でエリックと二人だったのでとてもいい話ができ、英語の出来ない日本人と日本語が喋れないハワイアンとの不思議な会話でした。
エリックの一日は、朝、お客様からのオーダー用紙を見てサイズや形のゼザインを考え、コンピューターマシンにセット。
プリシェイプされたボードを午後から一本一本丁寧に手で整えていく・・なので一日20本程度のボードしか削れないという。
世界的なシェイパーなので、マシンでガンガン削ってエリックが指示した他の職人がある程度して、エリックが最終チェック・・みたいに考えてた僕には
超!意外(ほんと失礼しました)なことで、日本からのオーダーを真剣に自身の手で仕上げているとこを聞かされ、更に感動しました。

店に帰ると、またまたオーダー希望者がエリックの帰りを待っていました。
再びエリックは真剣モードです。


夜のセッションは高知ならでは・・来客を酒で迎える・・これ高知の常識!
だが、お酒タバコをいっさいやらないエリックがはたして来てくれるのだろうか・・大変疲れているようにも僕には見えたし・・。





夜は一般のサーファー、HICユーザーなど入り混じって参加希望者のみの
食事会となりました。
僕の希望は高知のサーファーが世界のトップシェイパーを身近に感じていただき交流を深めていただくことが目的です。

みんなも酔ってきていましたが、隣にいる世界のトップシェイパーにドキドキしながらもいろんな質問などをしては写真などをとって楽しい時間をすごしていました。
(エリックも土佐弁にはさすがにてこずっていましたね・・)

世界のトップシェイパーはさすが違っていました。
こんな中でもエリックは、オーダー希望者がいれば真剣にユーザーに耳を傾け希望を探り、一生懸命オーダーをとってくれている姿にまたまた僕は感動・・。
この場所でもお二人の方のオーダーをいただきました。
ありがとうございました。











ここに来てくれたみんなに感謝!
山本社長に乾杯!トムにも乾杯!
そして、エリックにもお茶でカンパイ!そして感謝感激!



サーフィンはこんな笑顔を作るすばらしいライフスタイルなのですね。

みなさん、





ありがとうございました!

(正直に僕は目頭が熱くなるくらい感謝感動しました、ほんとみんなありがとうございました)


一次会は終了し帰るはずのない高知のサーファーは二次会へ。
当然お疲れ気味のエリックを僕は近くのホテルに送って、行く予定が・・・・・。

              なんとッ!






お酒を呑まないエリックが二次会へも来てくれるとは!!!!
それもカラオケスナックです。
これまた、ビッグリ!
「アーユータイアード?」・・ボクの和製英語。
「ノープロブレム」みたいに聞こえたエリック。
では、ヒアウイーゴー!です。
移動の道中ですでにお約束の‘パラッピー‘ケツダシにエリックもおどろき。

酔った高知のサーファーのハイテンションにフツーに対応しているエリックは
ここでも紳士&かなりいい人でした。
今日の朝からこの夜まで写真では判りにくいですが、少しもいやな顔をしな
いとても親切でまじめな印象のエリックでした。





PS:片岡のおんちゃんもご満悦で歌のご披露

後ろはハダカのパラッピー!(もう見飽きたぜよ)


翌日14:55の飛行機でエリック達は高知を後にしました。
営業戸村君、山本社長、エリック、ほんとうにお疲れ様でした!ありがとうございました。

エリックにお会いできて、ほんとよかったです・・。
















サーフショップはある意味‘夢‘を売るストア思う・・。
板を変えたら、もしかしたらもっといいライディングが出来るのではないか・・。
そんなかすかな希望を求め、可能性を求め、みんな高いお金を出してでもボードを新調しているはずです・・。

エリックも恐らく同じような思いがいあるのかもしれない・・。

エリックのお仕事は世界のトップサーファーに提供しライバルに勝てる板を日々切磋琢磨しながら、シェイプしている。
でも、その合間、日本の一般ユーザーの板を一本一本、そのユーザーのことを考え、いかに今よりいいライディングが出来るよう
願って、シェイプしているとしたら、すばらしいことだと思う。

今回、エリックと直接話しをして、彼の目を見て、僕はそう感じ信じました。

ユーザーの為に一生懸命作ってくれる・・それなら買うし、性能を信じて海に波に突っ込めるはず。
これがシェイパーとユーザーとのいわば‘最高の関係‘だと思う。

すばらしいサーフィンの世界に携わってほんと幸せと感じた2日間でした。

お客様の皆さんに感謝、戸村君、山本社長、エリックに感謝・・・・・。


ありがとうございました。